最低条件となってしまったインターネット
インターネットが普及する前の広報は、もっとも効果のあるメディアはマスコミや雑誌など媒体となる存在を間に挟んでいた為に求められる迅速性はそれほどすばやいものではありませんでした。コンプライアンスの遵守、プレスリリースなど顧客やステークホルダーだけでなく社会と窓口として広報の担う責任は日増しに高まってきています。
しかし、ほとんどの広報担当者はメディア対応などに追われインターネットの活用は制作会社に原稿を送って丸投げしているだけの「事務的な作業」になっている企業が多いのが実情です。
顧客はインターネットを活用して企業の事をより深く理解しようとしています。一方的に情報を発信するサイトに対して顧客は「顧客とのコミュニケーションに対する姿勢」として厳しい判断を下しています。
今やインターネットは無視出来ない「世論」としてその存在を大きくしています。インターネット上に流れる企業の情報が正確で社会から支持される情報か、不明確で非難されるような情報かでは、企業価値どころか企業の存在をも脅かす非常に脅威的な分岐点となっています。
過去の事例では、ある銀行がつぶれるのでは無いかという噂がインターネットで流れ預金解約者が殺到し本当に銀行の存在が危ぶまれた事や、根拠の無い事件への関与をblogなどでまことしやかに書かれ法廷闘争にまで発展した事があります。
今やインターネットの活用は広報に取って最低条件として位置づけられる時代になりました。
広報が高める企業価値
インターネットを活用する上で広報に求められる事は「迅速性」「正確性」です。正確性は企業としての姿勢の問題なのでインターネットに限った事ではありませんが、迅速性はインターネットにとって生命線になります。
Webサイトの更新は制作会社にしか出来ないスキルの必要な作業でしたしかし、今ではCMS(コンテンツマネージメントシステム)などのblogやBBSの書き込みのように簡単に誰でもサイトを更新する為のシステムがあります。それにより、制作会社を介さずに「素早く」「正しい情報」をリリースする事が出来るようになりました。
この迅速性は、インターネット上に邪推で流される情報よりも早く正しい情報をリリースし、社会に対する企業の姿勢を示す事になります。さらにインターネット上の情報は企業ブランドの浸透度を測定したりリサーチの機能としても非常に効果的です
そして自社サイトが一つのメディアとなる事で競合他社との差別化、企業ブランドの強化に繋がります。
広報戦略の目的を果たすマネージメント
インターネットを利用する時、その利用者は自分自身に対してとても素直です。ですから、正確な世論を測定する事が出来ます。インターネットを活用すればリスクマネージメントを効率よく行ないながら企業価値を高めていく事が出来るのです。
しかしただ単に、更新を広報担当が行なうだけでは作業負荷が高くなるだけでまったく意味がありません。
それにプレスリリースを定期的に更新するだけでは企業ブランドにとって大きなリスクとなってしまいます。それを回避して社会から企業価値を認められるのはまず以下の事を行なう事が大切です。
- IR戦略の目的を立案
- マーケットの中の自社のポジションを正確に調査
- ターゲットとなるユーザーのセグメント
- 自社の動きを正確に把握する為の体勢作り
- 目指す企業ブランドへの戦略
- リスクマネージメント戦略
- インターネット対応の為の体勢戦略
- 業務負荷を下げる為のシステム構築
理解し考え、行動し、効果を測定するという「Plan、Do、See」の基本をより明確により効果的に行なう必要があります。
今やテレビや雑誌以上に影響力のあるインターネットに対しどのような戦略、体勢で望むかが企業価値を左右する重要なポイントとなりました。社会との接点として広報が担う重責をWebマネージメントは企業価値をブランドにする事で形にします。