伝わっていない情報
個人投資家の増加や株式投資への注目などここ数年でIR戦略に対する注目度は格段に高くなりました。しかし本来IR活動はメディアで言われているほどスマートで派手なものではありません。むしろ地道で人間同士の泥臭いつなぎ役だったりIR担当の方の苦労は中々理解されないものです。
その一方でインターネットの普及により投資家は、まず間違いなく企業の情報をWebサイトで摂取し投資の判断や投資後の企業の経営状況の把握に役立てています。
IR担当の役割は、投資家と円滑で良好な関係を維持し企業の資本を増やしそれを安定させる事にありますからIR戦略中に「インターネット」というチャンネルは欠かせないものになっています。
しかし、個人投資家、機関投資家のどちらも「WebサイトでのIR活動に対しての満足度」は非常に低く企業が伝えたいと思っている情報やIR担当者が日ごろ投資家と向かい合っているよな姿勢は伝わっていません。
これは、経営戦略、IR戦略という視点で非常に高いリスクとなります。
決算公告と簡単な経営計画だけをPDFで羅列しても投資家にとっては何の魅力もないただのデータ群なのです。マーケティングと同様に、企業、投資家がどのような関係を築くべきなのか投資家は何を求めているのかをより深く理解し、Webマネージメントに反映させなければIR本来の目的は果たせません。
業務負荷の軽減
「問い合わせの電話やメールは多い方がいい」
本当にそうでしょうか。過去にコンサルティングしたIR担当の方のお話しを聞くと同じような質問、問い合わせが非常に多いようです。そしてそのほとんどがWebサイトを見ているとの事でした。確かに直に電話で会話が出来ればそこから関係が発展する事もあります。
しかし、労力対効果が非常に悪い事も確かです。投資家は疑問や確認事項をすばやく情報として欲しています。Webサイトを見た投資家が電話やメールをしてくると言う事は「 Webサイトで解決しなかったから」問い合わせをしてきています。
これは投資家にとってもIR担当にとっても負担となり双方のコミュニケーションを阻害している事に他なりません。電話の問い合わせに答えている時間を総計すればその負荷の多さを理解していただけると思います。
IR戦略の目的を果たすマネージメント
IRサイト、IRコンテンツはこのように投資家の視点で構築し、なおかつ投資家にとっての問題解決がIR戦略としての目的になっていなければなりません。
例えば投資家にとって知りたい情報、解決したい疑問の答えをIRの視点で見ても「投資家に与えたい情報」としてサイト上で成り立つ必要があります。
ただ使いやすいサイトではIR戦略に効果はありません。
その為にはまず以下の事を行なう事が大切です。
- IR戦略の目的は何か
- ターゲットとなる投資家のセグメント
- 徹底した投資家の分析
- インターネットを含めたIR戦略の立案
- IR戦略運用の方法
- セグメントされた投資家別への問題解決方法と導線
- どうすれば問題解決の瞬間をIRの目的と同じにするか
マーケティングでよくやるターゲットの分析をIRでも行ない、目的に沿ったWebマネージメントの戦略を立てるのです。
ほぼ全ての投資家がインターネットを利用している事を考えると、IRコンテンツの精度がIR戦略の成否を決定していると言っても過言ではありません。そして、投資家を満足させるIRコンテンツ、IR活動を提供する事が出来れば経営に計り知れない安定と効果を出す事が出来るでしょう。