普及しない本当の使い方
顧客は「インターネット」という多機能のチャンネルを手に入れ、その活用方法を想像以上の速さで学んでいます。今や、企業はインターネットというチャンネル無しには顧客とのコミュニケーションを満足に取れ無い状態にまでインターネットは普及しています。
そして企業も「ビジネスツール」としてインターネットを活用するようになりました。しかし、電話やFaxがe-mailに、会社案内やチラシがホームページなっただけで経営の仕組みそのものを革新出来た企業は非常に少ない現状です。
一般的に「ホームページ」はイベントキャンペーンや商品の紹介用のように今まであったものの代替品としての役割を担う事が多いようです。最近になりやっとECと呼ばれるインターネット上の物販が認知されてきた程度です。
しかし「企業や製品、サービスを紹介する」「ECサイトを立ち上げて製品を売る」などの施策は大きな戦略の中の小さな施策に過ぎません。
小さな施策だけをいくら積み上げても、費用対効果の悪い「流行っているのでやってみた」というような経営資産の無駄遣いになってしまいます。他社がやっているからと効果の無い見栄えだけのWebサイトを作り、多額のコストを「お賽銭」のように支払っていく時代を抜け出せずにいます。
「戦略」の有無によって変わる企業価値
現実の世界では「いくら(資本)使って、誰に、何をして(何を提供して)、いくら(価格)もらうか」という経営の基本に沿って戦略を展開している事でしょう。現実世界と同じ大きなマーケットであるネット上にも当然戦略が必要です。
なぜなら、現実で企業と関わる顧客、ステークホルダーの全ては企業とのコミュニケーションにインターネットを重要なチャンネルとして考えているからです。
電話もFaxも無く、経営の戦略も無い企業がどういうものか想像に難く無いと思います。
現実社会と同じ大きさを持つインターネットというチャンネルに対して「現実社会とインターネットの両方に存在する顧客とどのような関係を築いていくか」「インターネットで近くなった顧客との関係をどう経営に反映させていくか」が大変重要になってきます。
戦略の有無によって企業は顧客に近づく事もあれば、顧客から「無関係」と判断される事もこれからは企業価値を大きく分けるポイントとして想定されています。
Webマネージメントという新しい経営の柱
「Webマスター」「Web担当」と呼ばれる役割は従来からありましたが、既存の経営の仕組みからはずれた「片手間」の役割でした。そして現実世界は現実世界、インターネットはインターネットと顧客は同じであるにも関わらず別けられた存在でした。
「Webマネージメント」とは企業の戦略の全てに「現実とインターネットの双方を経営視点で組み合わせ、インターネットの存在も内包した包括的な企業戦略のマネージメント」という視点で効果的な影響を及ぼす新しい概念であり役割です。
インターネットは顧客にとっては新しいチャンネルの一つかもしれませんが、企業にとっては経済活動そのものを内包出来る「新しい現実世界」です。
今までの経済活動の場所に加え「新しい現実世界」も含めた企業戦略を立案し、実施して行くには「Webマネージメント」を戦略的なアプローチで企業戦略の一部として、マーケティング戦略、IR戦略、営業戦略、プロモーション戦略など様々な部門と連動していく事が新しい企業戦略、経営のの柱となるのです。